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労働問題コラム「退職時に未払の残業代があるかわからない場合はどうしたらいいのか」(元裁判官・労働審判官 弁護士内田健太)
1 相談内容
—「近々今働いている会社を辞めようと思っています。退職したら未払の残業代を請求したいと思っていますが、就業規則も見たことがないですし、自分の過去の労働時間も正確には把握していないため、そもそも未払の残業代があるのかどうかも分かりません。どのように対応したらよいでしょうか。」
2 対応の方針
(1)できるだけ早く請求し、時効への対処を
愛着のあった会社でも、退職のタイミングで未払いの残業代について言い出しづらいことはあります。嫌になって辞めるときは、なおさらかもしれません。
しかし、未払残業代は2年の消滅時効にかかるため、放置すると請求できなくなるおそれがあります。そのため、できるだけ早く会社側に対して請求をして、時効の完成を猶予させる必要があります。
(2)残業代の計算に必要な資料は、会社に開示を求めることができる
残業代の計算には、労働条件がわかる書類(就業規則や契約書)や労働時間がわかる書類(タイムカードなど)が必要です。たとえ手元にない場合でも、弁護士を通じて会社に対してこれらの書面の開示を求めることが出来ます。
3 早めの相談を
未払い残業代の請求は、正当な権利の行使です。ただ、その計算には法律上複雑なルールがあり、自分で計算することは容易ではありません。残業代の未払いの有無があるかどうかを早期に確認するためにも、できるだけ早く弁護士に相談することをお勧めします。
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